
相手の心情、過去と現在と未来の相手の状況、生い立ち、精神状態などを想像することができれば、それが「思いやり」です。あなたは誰かに思いやりをもって接していますか?自分の目線ではなく相手の目線で考えるということは、つまりそういうことです。
ようこそ、おいで下さりました。
こんにちは。純櫻☆アキトキミのアキトキミこと、山尾亜瑞と申します。
今週のお知らせは2つあります。
今週のメルマガは「今月の九星気学占い」付きです!!
前々からお伝えさせて頂いておりますが、今月の九星気学占いは、メルマガのみの配信となっております。
以前は、鑑定した今月の九星気学占いを、当サイトの記事として載せておりました。
鑑定する時間がないのでしばらくの間は書いておりませんでしたが、メルマガを登録してくれた人たちを対象に、何かいい特典はないかと探したところ、今月の九星気学占いをプレゼントさせて頂こうと思いました。
当メルマガ「HINTS FOR LIFE」の読者の皆さんに、感謝の気持ちを込めて、毎月において占っていこうと思います。
ぜひとも、少しでも皆さんのお役に立てれば・・・と思います。
そしてお知らせ2つ目ですが、2015年度の夏季休暇についてです。
今年は、8月11日~16日の間はお休みさせて頂くこととなります。
その間は、鑑定からメールの対応まで致しませんので、ご理解の程宜しくお願い致します。
もし、お申し込みのみ、早く済ませてしまいたい方は、この休暇中の間でもお申し込みは可能です。
メールの返信は一切できませんのでその辺りだけご承知おきください。
思いやりとは相手の心情・生い立ち・状況などを想像すること
日本人は感謝を忘れてしまっている。
大人が子供に感謝をしろというけども、大人だって感謝を忘れてしまっている人もいる。
不平不満ばかりの世の中だけども、考え方を変えるだけで、生きている今に感謝をすることもできる。
前回は、そんな風に「感謝」についてお話をさせて頂いたと思います。
「感謝」とともに必要なものが、「思いやり」です。
あなたは普段から人に思いやりを持って接していますか?
分かっているつもりという人もいれば、全く分からない人もいると思います。
結構、思いやりって難しいんですよ。
何故ならば、自分目線ではなく相手目線で接するからです。
思いやりというのは、いま相手がどんな気持ちでいるのか、相手がどんな環境で生きてきたのか、こういうことをされてきたのだからコレは言わない方がいいとか、そういう風に相手の精神とか現在の状況を、自分の心の中で思い描くことを言うのです。
そういう力がなければ、思いやりは生まれません。
思いやりは、『感謝』とか『謙虚さ』と同じように、人間にとって大事なものです。
自分のことじゃなく、相手の心情を思い描くことができれば、想像する力があれば、
「あの人はきっと今日はこんなことをしていたから、私はこうしよう。」と気遣うことができたり、
心が不安な相手に対して、「心配しなくても大丈夫ですよ。私がいますよ。」という風に微笑んだり、
そうやって想像することができるから、自分ありきじゃなく、相手ありきで接することができる。
感謝をすることも思いやりと同じ理屈なんです。
相手が気遣ってくれている。それが想像できるから、思いやりを感じ、感謝をすることができるのです。
相手が自分の気持ちや状況を察してくれるから、それを有難いと思う。
すごく単純なんだけど、想像力がないと、感謝も、思いやりも持つことなんてできません。
「どうしてもあいつが許せない!」
「夫にストレスが溜まる!」
「自分に嫌気がさす」
「不安で仕方がありません」とか、悩んでいるあなたも、まずはいったん、冷静になって考えてみる。
今まで相手が本当に鬼だったのか?自分は酷い扱いを受けるだけで幸せな日々は一日もなかったのか?
相手は今どんな精神状態なんだろう?どんな状況なのか?生まれた環境はどんな風だったのか?とか、色々と想像してみる。
そうすることで、相手から助けられた時もあったのが分かるから、感謝をする。
すると、今度は思いやりが生まれる。
文学・俳句・詩を読むこと書くことが想像力を鍛える手助けとなる
時代が便利になるのは決して悪いことではないけれど、でも私はネットがない世界の方が好きなんですね。
こうしていつも当サイトをご覧の皆さんに出会えるのも、ネットのお蔭なので嬉しいのですけど、でも、ネットがあることで不利益なのも確かだと思います。
何故なら、文字を検索バーに打ち込むだけで、すぐに探したいものが発見できるからです。
毎日の暮らしにおいても、恋愛だって、仕事だって、人間関係だって、答えを見つけるのに【考える】ことが、あるいは考える過程が人間にとってすごく大事なことなのに、ネットがあれば考えなくても答えが分かってしまう。
そうなれば、考えることの低下、想像することの低下にも繋がるのです。
想像するということは、つまり考える、哲学をするということですから、ネットがあると、思いやりも低下すると思います。
思いやりの心を育てるためには、想像力が必要です。
では、どうやって想像力を伸ばせばいいのか?
それは、小さい頃から、詩や文学を読むことです。
私の場合、学校の勉強として考えると鬱陶しくなりがちです。
何故なら枠にはめられた答えを言わなければ点数がもらえないからです。
皆さんの中には私と同じ思いをされている方もいらっしゃるかと思いますが、学校の勉強とは切り離して自由な感覚で読むと良いと思います。
私がお勧めしたいのは、
夏目漱石の、「こころ」「坊ちゃん」「三四郎」
三島由紀夫の、「近代能楽集」「仮面の告白」「金閣寺」
森鴎外の、「舞姫」
樋口一葉の、「たけくらべ」
北原白秋など、
数え上げればキリがないのですが、これらの文学作品を読むことで、言葉の巧さや繊細な思いを表現したり、微妙な言い回しだったり、想像力がいかに大事なのかが分かってくるんですよ。
読むことが面白くなってきたら、今度は俳句や詩、日記を書くことにも挑戦したり。
こういうことを小さい頃から習慣づけておくと想像力というのは鍛えられるものです。
例えば、【生い茂った草木】という言葉が、本の中にあるとすると、皆さんなら何を想像しますか?
草木の色といっても色々な色があると思いますから、
色は緑色、それとも黄緑色ばかりなのか、屋久島のように幻想的なエメラルドグリーンな風景なのか。
匂いは?森林浴のように美味しい空気なのか、それとも排気ガスいっぱいの汚れた空気なのか、近くの公園の匂いと変わらないのか、
耳を澄ますと何が聞こえるだろうか。虫の声が響いているのか、車の音がブウンブウンとうるさいのか、あるいはシーンと静まり返っているのか。
などなど、
本や詩、俳句だとこういう風に想像することできるんですね。
何故ならば、紙の上に書かれているのは「文字」だけだからです。
余計な映像とかが一切ない。
だから自由に自分で想像することが可能なんです。
でも、今の時代は、映像が普及しすぎて、本を読まなくてもDVDを観ればよろしい、映画を鑑賞すればよろしい、そんな世の中です。
もう既に目の前に【生い茂った草木】の映像があるわけです。
本のように、想像する必要がないから、想像力が成長しないだけではなくて、思いやりが生まれないのです。
書家の金澤翔子さんから学ぶこと
一昨日、金スマという番組で、書家の金澤翔子さんが出ていらしたのですけど、「凄い!」と思わず口に出してしまったのが、彼女の【風神雷神】という作品です。
この作品は、建仁寺の国宝「風神雷神図」の隣に展示されたものなのですが、どうして凄いと思ったのかというと、もちろんスケールが大きくて壮大で伸びやかな文字もそうなんですが、風神雷神図の絵というのは、雷神が左のほうに、風神が右のほうにいらして、画面の両端ぎりぎりに配された風神・雷神が特徴です。
しかも、翔子さんは、その風神雷神図を事前にご覧になっておらず、ただ文字を見て表現されたご様子。
なのに、風神雷神図と同じような構図で書かれており、驚きました!!
それが翔子さんには見えていたのか、感じ取っていたのか、分からないのですが、とにかく翔子さんの想像力に凄い!凄い!と驚いてしまうのです。
風神雷神の他にも、翔子さんは素晴らしい作品を創っており、「なんと、想像力が豊かな人なのだろう」と尊敬してしまいます。
想像力が豊かな人は、思いやりを持つことができる。
だから、翔子さんはあんな風に微笑むことができるのです。
まるで少女のように、時には聖母のようですよね^^
キリが良いこの辺りで今日は終わりにしたいと思います。
続きはまた来週にいたします。
今日もここまでお読み頂きましてありがとうございました。
来週もどうぞ宜しくお願い致します。